瞑想は時間の無駄?
- Takanobu Shimanuki
- 2023年9月6日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年9月19日
瞑想は大昔のメンタルトレーニング?
瞑想は紀元前1500年ほど前に生まれたと言われています。
そんな瞑想が今、欧米を中心に世界的ブームです。
アメリカやイギリス、ドイツなどでは人口の15%が実践しているというデータもあります。瞑想を英語で"Meditation"(メディテーション)と言い、一般の人々にも広く受け入れられています。私が住んでいるロンドンでもたくさんのメディテーションクラスがあり、近所の体育館のようなジムでもたまにレッスンをしているのを見ます。

この、約3500年前に生み出された瞑想に対し、私たちはこの現代で何が期待できるのでしょうか。
瞑想は時間の無駄?
現代社会では、ただ座って目を瞑っているという瞑想の時間は、一見忙しい時間の中に空白の時間を生み出すだけで、効率的な行為には見えません。

しかし、忙しくても食事をきちんととり、しっかり睡眠を取り身体を休ませるのが大切なように、瞑想も自分の精神面だけでなく、身体面にも作用し、良い反応をもたらしてくれるものなのです。
深い睡眠が取れたら頭がすっきりするように、そして美味しい食事を食べたら幸福感を感じる事と同じで、瞑想をすることによって、日々のストレスを軽減し、仕事や勉強のパフォーマンスがよくなり、幸福度や生活の満足度が上がるようになるのです。
木こりのジレンマ

「木こりのジレンマ」という寓話があります。
森の中で木こりが刃のこぼれた斧を一生懸命振って木を切っています。
そこに通りかかった旅人が見て思わず言いました。
「刃を研ぐともっと早く、たくさんの木が切れますよ」
木こりはこう返事をしました。
「木を切るのに忙しくてそんな暇なんてないよ」
瞑想というのは、この斧の刃を研ぐ事と同じなのです。
慢性的なストレス、気疲れ、不安や心配を抱えていたり、寝不足などで精神的に疲弊していたり、頭がすっきりしていなかったり。それでもやる事がたくさんあり、追われるように次から次へとタスクをこなしていきます。
疲労感、ストレスは溜まる一方で、この木こりのように、仕事の効率も悪くなります。
そして生活の質や満足度は下がり、鬱などの精神的な病気にかかってしまう人もいます。

瞑想はスピリチュアル?
瞑想と聞くと、ヨガ、スピリチュアル的な修行のイメージや、なんとなくストレスが軽減できるらしい、といった抽象的な印象が強いと思います。
しかし、この記事で紹介しているように、瞑想に関する科学的な研究が年々増えています。科学的に証明されている心を鍛えるメソッド、それが瞑想なのです。
3500年前から行われている瞑想。古代から現代まで、私たちの心と体の健康をサポートするとても強力で現実的なツールです。
